RinkCircleコミュニティチーム
学業とスケート、どう両立する?
フィギュアスケートに本格的に取り組む小中学生にとって、学業との両立は避けて通れない課題です。毎日の練習や地方・全国大会への遠征で授業を休むことも多く、「普通の学校生活はなかなか送れない」と感じる家庭も少なくありません。一方で、スケートも勉強も高いレベルでこなす子どもは稀で、多くの家庭が優先順位を迫られる局面に直面します。 まず大きな影響を与えるのが生活リズムです。朝練習がある日は早起きになり、夜更かしをすれば睡眠不足で授業も練習も集中力が落ちます。夜は早めに就寝し、睡眠時間を最優先することが両立の第一歩です。遠征では宿題を大量に持参することもあり、宿泊先や移動中に勉強時間を確保する工夫が欠かせません。坂本花織選手のように可能な限り学校行事に参加し、友人とのつながりを大切にしたケースもあります。学校との連携や仲間の協力が、両立を支える大きな力になります。 学習時間の確保は「すき間時間の活用」が鍵です。通学や送迎の車内、リンクの製氷時間に宿題を進める、遠征先の控室でノートを開く、といった細切れの積み重ねが大切です。「疲れていても毎日必ず少しは勉強する」習慣づけを徹底した家庭もあり、登校前の15分、帰宅後の30分、夕食後の15分と小分けに学習を組み込む方法は現実的です。学習塾や自習室を活用し、学校のプリントや友人のノートで欠席分を補うといった工夫も効果的です。 また、睡眠と休養の確保は学業と競技の両立の土台です。22時前には就寝し、週1〜2日は完全オフを設けることで、疲労回復とメンタルのリセットができます。休むことはサボりではなく次への準備。親が「休む勇気」を伝え、休養を肯定的に受け止められる環境を整えることが大切です。 保護者の方針も両立に直結します。浅田真央選手の家庭のように「学業は二の次、スケートに専念」という選択もあれば、羽生結弦選手のように「勉強も必ず両立」という育て方もあります。家庭の価値観に応じて明確な優先順位を持ち、家族全体で生活リズムや学習習慣を支えることが重要です。休日を休養に充てたり、兄弟姉妹との調整を工夫したりするなど、家族の協力体制が不可欠です。 さらに、選手本人のモチベーションも両立のカギです。思春期にはスケートも勉強も嫌になることがあります。そんな時期には意図的に楽しい要素を練習に取り入れたり、本人にメニューを決めさせるなど、主体性を引き出す工夫が有効です。親は結果ではなく努力の過程を認め、日々の取り組みを評価することが本人のやる気を支えます。「スケートを続けたいから勉強も頑張る」といった前向きな動機付けができれば、学業と競技は相乗効果を生むでしょう。 学業とスケートの両立は容易ではありません。しかし、生活リズムの工夫、すき間時間の活用、睡眠と休養の確保、家庭の方針と支え、本人のモチベーション維持が揃えば、決して不可能ではありません。両立の過程で培われる自己管理力や集中力は、将来どんな道に進んでも大きな財産になるはずです。親子で試行錯誤しながら、自分たちなりの文武両道スタイルを築いていきましょう。⛸📝 参考リンク: フィギュアスケートと学業の両立 出来る人出来ない人 https://ameblo.jp/150902/entry-12769514651.html フィギュアスケート - 小塚崇彦 文武両道で目指した世界(4years.) https://4years.asahi.com/article/13684308 スケートと勉強の両立(Yahoo!知恵袋) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11189725831 スポーツメンタルトレーナーに聞く 子どものやる気をぐんと引き出す方法(学研) https://www.gakken.jp/homestudy-support/edu-info/parenting/4176/
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