練習後のご褒美、どうしてる?
子どものスケート練習を頑張った後にご褒美をあげるのは、やる気を高める一助になります。ただ、ご褒美の与え方次第では「ご褒美がないと頑張れない」状態につながる恐れもあります。大切なのはバランス。適度な工夫で練習の励みになりつつ、スケート自体の楽しさを損なわない方法を探しましょう。
心理学の知見では、ご褒美など外から与える動機づけ(外発的動機づけ)は、一時的にやる気を引き出せても長続きしにくいとされています。実際に「練習したらお菓子を買う」といった約束を習慣化すると、褒美なしでは頑張らなくなる恐れがあります。一方、スケートが「楽しい」「もっと上達したい」といった内面の意欲(内発的動機づけ)を育てることが長期的なモチベーション維持には欠かせません。過度なご褒美で内発的なやる気が損なわれる現象はアンダーマイニング効果と呼ばれており、注意が必要です。
ご褒美を使う上での注意点は、結果より過程を意識して褒めることです。練習での努力や成長に「よく頑張ったね」と声をかけることが、子どもの自信と内発的なやる気につながります。逆に「できたらアイスを買う」と結果ばかりだと、「何かもらえるからやる」というクセがつきかねません。さらに物のご褒美に頼りすぎると、物への執着を生む恐れもあります。ご褒美はあくまで補助的な応援として位置づけ、使いすぎないことが大切です。
練習に身が入らないときは、ご褒美をやる気アップの助けに活用する方法もあります。たとえば練習後に家族でアイスを食べるなど、小さな楽しみを用意すれば子どもにとって良い励みになるでしょう。物ではなく体験のご褒美も効果的で、一緒にお菓子作りをしたり公園で遊んだりすると「頑張ると楽しい時間が待っている」と感じられます。こうした工夫で子どもが前向きに練習に取り組める環境を整えていきましょう。
まとめると、ご褒美は子どもの練習意欲を高める助けになりますが、与え方を工夫しないと逆効果になる可能性もあります。適度な工夫でモチベーションを支えつつ、スケートそのものを楽しむ気持ちを育てることが大切です。皆さんの経験や意見をコメントで教えてください。
参考リンク:
ダイヤモンド・オンライン「『ご褒美あげるよ』は逆効果?」 https://diamond.jp/articles/-/366434
All About「子どもにとって最高のご褒美は?」 https://allabout.co.jp/gm/gc/461825/
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